どうも、奈月です☽
今回は『神田が行く!』のスピンオフver.ということで、第一回で宇治を訪れた際に出会ったおもろい人たちとのひとときをご紹介いたします。
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朝日焼作陶館で陶芸体験をしたあと、朝日焼ブランドマネージャー松林俊幸さんに宇治を案内してもらえることになりました。
宇治橋のたもとで800年以上つづく老舗茶舗へ!
まずは朝日焼さんからもほど近い、こちら。
【通圓(つうえん)】さんでございます。
なんと、西暦でいうところの1160年創業。え、いつ?平安時代??
もはや歴史の教科書の世界です。
かの有名な豊臣秀吉や徳川家康もここでお茶を召し上がったんだとか。…すごすぎます。
こちらが通圓24代目の通円祐介さん。
マスクの下には、しっかりとした髭が隠れています。
20代の頃に京都の街中のクラブでDJをされていたとの話を聞いて、かんちゃんすかさず質問。
かんちゃん 「通円さんはなんのお酒が好きなんですか?」
通円さん 「・・もうお酒はいいんですよ。」
かんちゃん 「DJ時代、いったいなにがあったんですか!?(笑) 最近は何飲まはるんですか?」
通円さん 「お茶ですね~。」
かんちゃん 「お茶、、!?」
贅沢にも通円さんにお茶を2杯もふるまっていただき、ついつい話が広がります。
かんちゃんはいつもそうですが、お茶のことよりもまず、通円さんという”人”に興味を持ってバンバン質問をしていきます。
これが、”神田スタイル”です。
通円さんに趣味を伺ったところ、近所でよく釣りをされているとのこと。
宇治川では昔から鮎やウナギがよく釣れるそうです。宇治でウナギが獲れることをまったく存じ上げていなかった私たちなのですが、宇治川で獲れた丸々と太ったウナギは『宇治丸』と呼ばれているんだとか。
そしてなんとなんと、釣った鮎やウナギはなんとご自身でさばかれるんだそうです!
宇治のこの地で24代にも続き、宇治橋を往来する方や旅人にこうしてお茶を淹れておられたのかと思うと…歴史の深さにただただ驚きます。通円さんの後ろにはたくさんの茶つぼがありました。これも何百年も前のものなのでしょう。
どうにか好きなお酒を答えてもらいたいかんちゃんでしたが、何回質問しても通円さんから『お茶』以外に好きな飲み物を引き出すことはできませんでした。(笑) まだまだ気になる部分がいっぱいの通円さん。次回、SIGHTSに遊びにきていただいた際にリベンジしようと思います!
お土産にお煎茶「ブルーマウンテン」を購入し、お店をあとにしました。
さぁ、次はお昼ご飯へ!
宇治のKJが手づくりする、絶品バインミーを食す
俊幸さんに連れられ、大阪屋マーケットにやってきました!
入口にあるピザ屋さんも美味しそう…いつも賑わう人気店だそうです。
こちらも気になりますが、向かった先は…
【chop chop Banh Mi チョップ チョップ バインミー】さん!
店主は山中吾太(ごだい)さん。
ご覧の通り、ほぼKJ。
Dragon Ashの降谷建志似です。
かんちゃん 「俊幸さん、こちらのお店にはよく来られるんですか?」
俊幸さん 「近所のうどん屋さんが開いてなかったときに、仕方なく来るねん。」
吾太さん 「そうなん!?(笑)」
かんちゃん 「バインミーってベトナムの食べ物ですよね?ということは、吾太さんはベトナムによく行かれていたんですか?」
吾太さん 「いや、ベトナム行ったことない…」
かんちゃん・西澤 「嘘でしょ!?ベトナム行ったことない人がバインミー屋さんしていいんですか!?」
なんて、冗談の飛ばし合いが止まらない楽しい時間の始まりです。
こちら4人がふざけ続けている間も、吾太さんは真剣に丁寧に、バインミーに具材をぎっしりと挟んでいきます。
ジャーーン!
すっかりノドも乾いたので、ベトナムビールもいただきます!
具材がぎっしり!!
かなり腹ペコ状態でしたが、しっかりお腹が膨れました。
見た目以上に食べ応え抜群。味ももちろん美味しかったです!
パクチー嫌いの私も、ペロリと完食してしまいました。
お天気のいい日には、テイクアウトして宇治川のほとりで食べるのもいいですね~。
べトナムの次はインドへ・・!?
お腹もいっぱいになり、大阪屋マーケットを後にしようとすると…
入口のピザ屋さんの向かいにチャイ屋さんが。
写真を撮ると、本当にインドに来たような雰囲気!
まさかあの昭和レトロな市場の一角にあるとは思えません。
こちらのお店は【Watte chai(ワッテチャイ)】さん。
素焼きの器でいただいて、飲み終わったら割って捨てる!という本場インドの風習が体験できるそうです。
なるほど、そこから店名が付けられたんですね~!
今回私たちは割らずにお返しできる器に入れていただきました。割らへんのかい。
かんちゃんと私は、コールドチャイ。
俊幸さんと西澤は、ラムチャイをいただきました。
チャイにラム…!?と思いましたが、一口もらうとなんと…ラムチャイの方がさらに美味しいではありませんか。
本場インドではラムは入れないのですが、日本の方からは「お酒入ってるやつないの?」とよく聞かれたそうで、チャイに合うのは何か…と考えた結果、ラムを合わせてみるとこれが絶妙だったそうです。
本当に美味しい…次回は私も必ずラムチャイを注文します!!
大阪屋マーケットを出ようとして振り返ったら、KJがピザ屋さんで喋っているではないか!!
いいですね~。”ひとつ屋根の下”感があります。みなさん仲良しで、自然にお互い声をかけ合うような…そんな温かい空気が流れておりました。
宇治散策、最後はやっぱりお茶で〆る!
最後にやってきたのは、【京都宇治茶房 山本甚次郎】さん。
重要文化的景観にも指定されているこちらの店舗は、築170年の歴史ある建造物。
迎えてくださったのは、さわやか笑顔の六代目 山本甚太郎さん。
平日は茶園にて栽培を、週末の金土日はこちらの店舗にて販売をされている、バイタリティー溢れるお兄さんです!
初対面からド厚かましくも『甚さん』と呼ばせていただきます。
甚さんの茶園では、宇治に400年前から伝わる『本簀(ほんず)栽培』という方法で丁寧に茶葉を栽培されています。
とても手間がかかるこの方法…今では希少になっているそうですが、甚さんの茶園はすべてこの栽培法だといいます。
葦簀(よしず)と藁で覆い日光を遮ることで、本簀栽培でしか出せない上品な香りがあるのだそうです。
「どうぞどうぞ、これも試飲してください!」と次々にお茶を振る舞ってくださる甚さん。いつもこんな感じで気さくに、お客様にも接しておられるのだろうなぁと感じます。
甚さん 「宇治を訪れてくれた観光客の方に、僕は自分のところのお茶だけじゃなくて他のお店さんの商品もオススメするんです。たとえば〇〇茶やったらこのお茶屋さんがいいよ、とか。抹茶のお菓子やったらここがいいよ、とか。洋食やったら…とランチもオススメしますよ!」
西澤 「それめちゃくちゃ分かります・・観光地では特に、地域の人みんながそういう意識を持つことがすごく重要ですよね。僕たちも”地元の人の生の声が聞ける観光案内所”をイメージしてSIGHTS KYOTOを運営しています。自分のところだけが儲かればいいのではなく、地域を盛り上げたいという気持ちは大事にしたくて…」
甚さん 「そうですよね。それぞれのお店や人が”点”ではなく、”面”である意識が大切。宇治という”地域”が一体となって、観光客の方を歓迎できたらいいなと思います。」
西澤 「そう!”面”ですよね。めちゃくちゃいい表現!」
しばらくは製造と卸しに専念されていたようですが、甚さんの代から小売を再開されたのだそうです。
素敵な人柄で、喋り出したら止まらない明るさと気さくさは、「そりゃ人前に立たないともったいないですよ!」と個人的に感じました。(笑)
来店予約を受け付けておられるので、ぜひゆっくりと甚さんのお話を伺いながらいろんなお茶をいただいてみてください。
宇治に訪れて、地元の誰とも話さずに観光地だけ巡って帰るよりも、うんと深い時間になるはずです。
宇治はなんだか人が温かかった
宇治で出会った方は、とにかく温かい方たちでした。
なんと言うんでしょう。観光の方に対しても「宇治に来てくれてありがとう」という感謝の気持ちが第一にあるような気がしました。だからこそ、とてもウェルカムな雰囲気を感じます。
業種をまたいで強い絆・関係性もしっかりありながら、決して閉鎖的ではない。
これは我らが東山こそ、学ぶべき姿勢だと思います。
SIGHTS KYOTOから発信すべき観光地の在り方を改めて再認識しました。
宇治は京阪電車に乗ると祇園四条駅から約30分で行けちゃいます。
私たちもまたすぐに訪れたいと思っていますが、みなさまもぜひ!日帰りででも行ってみてください。
今回は有名観光地の平等院にも宇治上神社にも行っておりませんが、それ以上に面白い出会いと体験をさせていただきました!
これぞ旅の醍醐味です。
朝日焼の松林俊幸さんはじめ、宇治のみなさま…本当に貴重なお時間をありがとうございました。
次回はぜひ、SIGHTS KYOTOで宇治フェア…!?
その日を心待ちにしている私であります。
宇治、、、最高!!
■朝日焼
https://asahiyaki.com/?lang=jp
■chop chop Banh Mi チョップチョップ バインミー
https://www.instagram.com/chopchop_banhmi/?hl=ja
■Watte chai ワッテチャイ
https://www.instagram.com/wattechai_kyoto/
■京都宇治茶房 山本甚次郎
https://jinjiro.jp/