どうも、奈月です☽
本日は、大好評『神田が行く!』第三回!
~~~
『神田が行く!』とは・・
SIGHTS KYOTOのマネージャーかんちゃんが、SIGHTSに関わる京都の方や企業さんを訪れて実際に体験し、お話を伺うことで”理解を深めよう!”という企画です。
SIGHTS KYOTOのバーや物販では、京都の素晴らしい商品を使わせていただいています。ですが!まずはSIGHTSの顔であるかんちゃんが勉強しないことには、お客様にもその魅力をしっかりお伝えできません。。
だから神田は行くんです!どこまででも!
時には京都の外にまで出て行ってしまうかも…?
体験者かんちゃん、ライター奈月、カメラマン西澤の3名体制でお送りします!
~~~
第三回になる今回は、行ってきました京都伏見!
なんといっても、水のまち。いや、酒のまち。
お酒大好き我ら3人。この日を心待ちにしておりました。
まずは、SIGHTS KYOTOでは外せない『クラフトビール』から…
伏見にあるブルワリー『家守堂』さんで醸造所見学をさせていただいた後、醸造責任者の森勇気さんにインタビューです!
最後までどうぞよろしくお願いします♪
神田、伏見に上陸!
京阪電車で中書島駅にやってきました。
出迎えてくれたのは、もちろんこのお方。
龍馬ぜよ~。
かんちゃん、偉人お相手にもこのフレンドリーさ。さすがです。
かんちゃん 「中書島の駅前ってこんな感じなんですね~。めちゃくちゃスナック街!楽しそうですね。…『スナックよしみ』とかないかな。」
かんちゃんの下の名前、実は”よしみ”といいます。
かんちゃん 「あ!!みよし!?…惜しい~!!」
飲み屋街にテンションが上がります。
どんどん進んでいくと、『竜馬通り』に出てきました。
最近は新しくお店も増えているそうで、とにかく飲むには困らなさそうです。
あっという間に、家守堂さんに到着です!
さっそくお邪魔しましょう。
神田、町家ブルワリーに潜入!
かんちゃん 「こんにちは~!お邪魔します!」
森さん 「こんにちは。こちらへどうぞ~。」
森さん、登場!
なんで月桂冠のTシャツ着てはるんですかと聞いたところ、「自分で勝手に購入し、素材が気に入ったので着倒している」とのことでした!
ちなみに、その髪は天然パーマですかと聞いたところ、「天然じゃなく、あてています」とのことで、人工でした!
私たちと同世代の森さん。
なんでも気さくに答えてくださって嬉しいです!
かんちゃん 「うわ~すごい!天井が高いですね~。」
森さん 「家守堂の建物は、典型的な京町家の造りです。ここは”火袋”と呼ばれる部分で、吹き抜けになっています。」
西澤 「火袋は熱気や煙を逃がす空間で、火事のときに周囲への延焼を防ぐ役割があるんですよね。京町家の空間にこのシルバーの配管…なんかかっこいいですね~。映画のセットに出てきそう。」
神田、製造工程を追う!
森さん 「まずはこの左にあるモルトミルで、モルト(麦芽)を粉砕します。」
かんちゃん 「ほ~。コーヒーミルみたいな感じですね!」
森さん 「タンクで60度のお湯とモルトを混ぜると麦芽のでんぷんが糖に変わって、甘い麦のおかゆみたいになります。次に底がメッシュになっているタンクに移します。ここで、おかゆが濾過されて麦汁になります。それをポンプで引き上げるんですよ。そのあと麦汁を煮沸します。」
かんちゃん 「どれぐらいの温度で煮沸するんですか?」
森さん 「だいたい100度で、時間で言うと90分ボコボコ煮沸させますね。煮沸には、殺菌や、ビールに残る悪い香りを飛ばす役割があります。その悪い香りは”DMS”といって、煮沸が足りていなかった場合はビールが製品として出来上がったあとに匂いが残ってしまうんです。」
かんちゃん 「DMS…それは身近なもので例えるならどんな匂いですか?」
森さん 「キャベツですかね…。青臭い感じの匂いです。」
かんちゃん 「キャベツ…!!実際に、『これ煮沸足りてないやん!!』と思うようなビールに出会うことはあるんですか?」
森さん 「いや、しっかり煮沸していたら出ない匂いなんで出会うことはほとんどないです。(笑) DMSの他にもダイアセチルなど、オフフレーバーと呼ばれる悪い香りは何種類もあります。その匂いを嗅ぐと、『製造工程のどの部分に問題があったのか』が、分かる人には分かるんです。」
かんちゃん 「ちなみに森さんは・・?」
森さん 「分かるものも、あります。(笑) 人工的に集めたオフフレーバーのエキスを通常のビールに数滴たらして匂う、というような研修もあるんですよ。」
かんちゃん 「え~、おもしろい研修!なんか麻薬犬みたいですね。鼻で覚える、的な。」
西澤 「オフフレーバーの話、長い!(笑) 次の工程、いきましょう!」
森さん 「次は、ワールプール。”渦巻”という意味ですが、タンクに勢いよく麦汁を流し込むことで、自動的に渦巻状にグルグル混ざるようになっています。これは、ホップのカスや凝固したタンパク質などをちゃんと取り除いて、余計なものが入っていない綺麗な麦汁にするための工程です。」
このビアシステムをつくっているのは誰だ
かんちゃん 「それにしても、この仕組み考えた人めっちゃ頭いいですね…」
西澤 「ビールはどこを流れて移動していくんですか?」
森さん 「この黄色の”WORT”と書かれている配管の中を流れていきます。」
かんちゃん 「あ、なるほど!ちなみに紫の”C.I.P”には何が流れるんですか?」
森さん 「C.I.Pは洗浄のための薬剤が通る道ですね。」
かんちゃん 「あ、この迷路みたいなものがこの装置の全体図になっているんですね!」
西澤 「この装置つくった人、すごくない?だれが作ってるんやろ。」
奈月 「それが家守堂さんの会社ですよね?”ラフ・インターナショナル”さんがつくってはる。」
森さん 「はい、そういうことです。(笑)」
西澤&かんちゃん 「あ~!!!!」
そうなんです。
このビアシステムの設計・デザインをされている「ラフ・インターナショナル」さんが、自社で運営を行っているブルワリー&ビアパブがこちらの家守堂さんなんです…!
ビール完成まであと少し!
森さん 「90℃の温度で運ばれてきた麦汁が、ここで約20℃に冷却されます。」
かんちゃん 「なんなんですか、このシステム…。すごすぎて、すごい。」
西澤 「発言がアホすぎるやろ。(笑)」
森さん 「ここから酵母を入れていきます。これが粉末の酵母です。」
かんちゃん 「え~!業務スーパーとかコストコに売ってそうな感じ。(笑) つくりたいビールによって酵母の種類も変えていくってことですか?」
森さん 「そうですね。ビールの味わいってホップ、酵母、モルト、そして水の組み合わせによって決まってくるんです。それぞれに種類があるので…組み合わせは無限にあります。」
かんちゃん 「なるほど…。いつもSIGHTSで飲ませてもらっているビールたちはこういうふうにして製造されていたんですね。最初の工程からだいたいどれぐらいの期間でビールは完成するんですか?」
森さん 「3~4週間ですかね。」
かんちゃん 「そんなにかかるんや…!これからは、今まで以上にありがたみを感じながらいただきたいと思います。(笑)」
はじめてクラフトビールの醸造所を見学した、かんちゃん。
とにかく装置のすごさに感激の嵐でした。
ここからは、併設されているお店にてクラフトビールをいただきながら森さんにインタビュー!
…と、また長くなってしまいそうなので、次回へつづく!!とさせていただきます。
森さん、なんだか深堀りのしがいがありそうです。
おたのしみに!
[…] […]