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2022.10.11
家守堂ではじめてつくったクラフトビールはデスティーノ!?醸造責任者の森勇気さんにインタビュー【神田が行く!】

どうも、奈月です☽

前回の【神田が行く!】では、京都伏見のクラフトビール醸造所『家守堂』さんを見学させていただきました。

水と酒のまち・京都伏見でクラフトビール醸造所見学!家守堂【神田が行く!】

見学後、併設されたビアパブに移動して醸造責任者の森勇気さんにお話を聞かせていただきました。
まずは、せっかくなので家守堂さんのクラフトビールで乾杯!

この日いただいたのは、私たち3人ともお気に入りの『フルネルソンスープレックス』!やっぱり美味しい~。
森さんはこのあとお車の運転がある…とのことで乾杯風景の撮影だけさせていただき、私がグビッと美味しくいただきました!

 

イギリス留学をキッカケにビールの世界へ

かんちゃん 「森さんは、元々ビールがお好きだったんですか?」

森さん 「ビールに限らず、お酒は昔から好きでしたね。その中でもビールが好きになったキッカケは、大学3回生のときに行ったイギリス留学でビアパブという文化に触れたことです。イギリスのパブには何種類ものビールがあって、皆その中から自分の好きなビールを選んで飲むんです。」

かんちゃん 「へぇ~!なんでまたイギリスに留学しようと思ったんですか?」

森さん 「高校は英語科で、ずっと英語を勉強していたんです。大学は経営学部で、周りの人はだいたい留学先にアメリカを選んでいました。僕はあまのじゃくなところがあるので…みんながアメリカに行くなら、自分はヨーロッパの方に行きたいなと。そう思ってイギリスに行こうと決めました。」

かんちゃん 「ちなみに、イギリスで出会って『これやばぁぁ~!』となったビールはありますか?」

森さん 「あ~。”リアルエール”ですね。」

西澤 「リアルゴールド?」

かんちゃん 「全然違うでしょ! ”リアルエール”はどんなビールなんですか?」

森さん 「イギリスで昔から伝わる伝統的な作り方なんですが、炭酸がついていない状態で樽詰めされているものなんですよ。地域ごとに、その地元のリアルエールがあって面白いんです。」

かんちゃん 「炭酸がない…それはズバリ美味しいんですか?」

森さん 「ちゃんと美味しいですよ!(笑) 元々はヨーロッパの文化として、ビールは水の代わりに飲まれていました。イギリスでは今でも普通に炭酸のないビールが飲まれているんです。」

かんちゃん 「炭酸のないビールは飲んだことないので気になりますね。イギリス留学から帰ってきてから就職活動されたと思うのですが、そのときからビールに携わるお仕事を志望されていたんですか?」

森さん 「そうですね。ビールに関われる仕事を探している中で、『ヤッホーブルーイング株式会社』にご縁があり入社しました。ヤッホーブルーイングは”よなよなエール”などのクラフトビールを作っている長野県の会社です。出身も大学も名古屋だったのですが、入社を機に長野へ行き、そこで5年間働きました。」

かんちゃん 「ヤッホーブルーイングでもビールの醸造を担当されていたんですか?」

森さん 「醸造や販売などそれぞれ部署が分かれていて、一通り経験させてもらいました。最初はビールを『売りたい』と思って入社したんですけど、実際さまざまな業務に携わっていく中で醸造の楽しさを知りましたね。『醸造から販売まで、全部自分でやってみたいな』と思っていたタイミングで家守堂のお話をいただき、こちらへ転職することになりました。」

かんちゃん 「いま家守堂さんでは実際に醸造から販売まですべての部分に携わっていらっしゃいますが、やりがいはどういったときに感じますか?」

森さん 「自分が美味しいと思うビールを作って、それを実際に目の前でお客様に飲んでいただけるというのはとても嬉しいですね。」

 

プロレス好きが生む、個性的なネーミングのビールたち

かんちゃん 「家守堂さんのビールで特徴的なのは、まずネーミングですよね。プロレス好きの森さんがプロレス技から名前をつけていらっしゃるとチラッと拝見したのですが。」

森さん 「そうなんです。(笑) 高校生ぐらいからプロレス、特にアメリカのWWEが好きです。ビールのイメージに合うように…と名前を考えるんですけど、毎回めちゃくちゃ悩みますね…。いま皆さんが飲んでいる”フルネルソンスープレックス”もプロレス技から付けました。このビールは”ネルソンソーヴィン”というホップを使っているというのと、プロレス技にも”~スープレックス”というのがあるので、そこから付けましたね。」

かんちゃん 「お~なるほど!ちなみに、森さんが家守堂さんで初めてつくったビールにはなんて名前を付けたんですか?」

森さん 「デスティーノですね。」

全員 「でた~!デスティーノが第一号!?」

 

 

奈月 「実はSIGHTS KYOTOを始める前に、私と西澤で家守堂さんを調べていたんですよ。そのときに”デスティーノ”っていうビールを見つけて『デスティーノって懐かしいな~』ってお互いが言っていたんですけど…蓋を開けてみたらそれぞれ頭の中にあったデスティーノが違っていたんですよ。」

森さん 「プロレス技の他にデスティーノってあるんですか?(笑)」

奈月 「私にとっては、テクパラの曲名『デスティーノ』ですよ。」

西澤 「僕にとってはラッパーの『デスティーノ』です。」

かんちゃん 「どっちも知らんわ!!!」

森さん 「両方知らない。(笑)」

奈月 「みんなの中に、それぞれのデスティーノがあるんですね。」

かんちゃん 「なんやそれ!!」

 

飲みに行くのが楽しいまち、伏見

かんちゃん 「家守堂さんのお客様はどのような方が多いですか?」

森さん 「地元の方が多いですね。2019年にオープンして、すぐにコロナ禍で観光客の方がゼロになって…そんなときも地元の方が本当に支えてくれました。」

かんちゃん 「地元は名古屋だとおっしゃっていましたが、伏見というまちはいかがですか?」

森さん 「伏見に住んで3年半ぐらいになりますが、住みやすいです。中書島駅からは京阪電車で祇園四条にも大阪方面にも出やすいですし、すごく便利大手筋商店街も活気があって、家賃も安い。特に飲むには本当に困らない街なので、伏見の外にほとんど出ません。(笑)」

かんちゃん 「中書島駅からここまで歩いてくる道中だけでもたくさんのお店があって驚きました!」

森さん 「昔から日本酒の酒蔵もたくさんあるからか、ここにいて思うのは”お酒を消費する文化”がある街だな、と。」

かんちゃん 「たしかにそういう雰囲気がありますよね。スナックも多くてめっちゃ楽しそうなんですが、森さんは行かれますか?」

森さん 「自分では行かないですけど、誰かと一緒に…であれば行くこともありますね。」

かんちゃん 「ちなみに森さん、歌は…?」

森さん 「歌いますよ!なんでも!」

かんちゃん 「え~そうなんですね!もし今この場にデンモクがあったら何の曲入れます?(笑)」

森さん 「なんだろう…あ、でも西澤夫妻とは同年代なのでやっぱり世代の曲で。GLAYの『誘惑』かな。」

西澤 「『誘惑』!!!今度このメンバーで伏見のスナック巡りしましょうよ!」

森さん 「ぜひ!(笑)」

かんちゃん 「伏見は日本酒の酒蔵が多くある街だと先ほどお話にもありましたが、酒蔵の方たちとのお付き合いはありますか?」

森さん 「ありますよ。日本酒の酒蔵の方が家守堂に飲みにきてくださることもあります。」

かんちゃん 「交流があるんですね。種類は違えど同じお酒をつくる仲間として、やっぱりお酒のお話をされるんですか?」

森さん 「そうですね。お互いのお酒の作り方についても話します。お酒づくりに対する姿勢だけでなく、工場での清掃の仕方とかも参考になりますし、いろいろヒントをいただいています。ビールに関しても他の醸造所を見に行きますし、自分が美味しいと思ったビールを家守堂ではゲストビールとして提供しています。」

かんちゃん 「ビールにもいろいろと種類がありますが、森さんの好きなビールのスタイルは?」

森さん 「案外、基本にのっとったビールが好きかもしれないです。…ペールエールかな。」

かんちゃん 「あまのじゃくだとおっしゃっていたから、もっと奇をてらったスタイルが好みかと思ってた!!(笑)」

 

伏見という地域に、人を呼び込みたい

かんちゃん 「最後に、”観光”と聞いて森さんが何か感じることは?」

森さん 「そうですね…。家守堂のビールはあまり他の地域に卸していないんですが、それはやっぱりこのビールをこの地域に飲みにきていただきたいという想いがあるからです。家守堂があることで、この伏見という場所に人を呼び込めたらいいなと思っています。」

かんちゃん 「家守堂さんはSIGHTS KYOTOと同じく京町家を活用された施設で、古いものを活かしながら新しいものを作っていく…という点で共通しているなと感じます。このような伝統的な建造物が、地元の方も観光客の方も気軽に来れる場所になるのは素敵なことですよね。」

 

 

最後はかんちゃんが森さんにラリアット!?
かんちゃん、プロレス観たことないから下手すぎる!次お会いするまでにはしっかりと練習させておきます。

では、かんちゃんの感想を聞いてみましょう。

 

『念願の家守堂さんに初上陸!初めてクラフトビールの醸造所を見学させていただき、目から鱗のお話がたくさん伺えました。この工程を経てビールができていると思うと、これから飲むビールに気持ちが入ります。。。(笑)

森さんもとても気さくにお話をしてくださり、初めてお会いする感じがしないくらい柔らかい空気感で最後には記念にラリアットをさせていただきました!(笑)

“家守堂は地元の方に愛されて支えていただいている”とおっしゃっていたのがとても印象的でしたが、森さん自身も伏見という町を愛されているからこそ地元の方がそれを感じ取って家守堂さんに来られているんだなぁと思いました。

今回伏見にお邪魔して、この町を深堀してみたい!と思ったので次回はまず森さんと一緒にスナックに行ってGLAY誘惑を聞いてから徐々に伏見について知っていきたいですね!

森さん、家守堂のスタッフの皆様、今回はありがとうございました!』

 

■家守堂 -Yamorido-
https://yamorido.jp/

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