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2022.11.09
溢れる探求心!個性豊かなクラフトビールを生み出す京都ビアラボ -Kyoto Beer Lab-【神田が行く!】

どうも、奈月です☽

本日は、大好評『神田が行く!』第四回!

 

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『神田が行く!』とは・・
SIGHTS KYOTOのマネージャーかんちゃんが、SIGHTSに関わる京都の方や企業さんを訪れて実際に体験し、お話を伺うことで”理解を深めよう!”という企画です。
SIGHTS KYOTOのバーや物販では、京都の素晴らしい商品を使わせていただいています。ですが!まずはSIGHTSの顔であるかんちゃんが勉強しないことには、お客様にもその魅力をしっかりお伝えできません。。
だから神田は行くんです!どこまででも!
時には京都の外にまで出て行ってしまうかも…?
体験者かんちゃん、ライター奈月、ボイスレコーダー西澤の3名体制でお送りします!

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京都駅からもほど近い、高瀬川のほとりに2018年に誕生したクラフトビール醸造所&タップルーム

和束町の最高品質の茶葉を使用した茶ビールをはじめ、個性を爆発させながらもしっかりと美味しいクラフトビールをポンポン生み出してくるビアラボ・・一体だれがこんなビールづくりを始めたんや!!

ということで、まずはタップルームにお邪魔し、京都ビアラボ代表 村岸秀和さんにインタビューをさせていただきました!そのあと、裏に隠された醸造所に潜入していきたいと思います。

それでは最後までどうぞお楽しみください~

 

神田、京都ビアラボに潜入!!

ビアラボ前でタクシーを降りると、すでにビール片手に電話をしながら「うっす!」みたいな表情で迎えてくださった村岸さん。
この緩さと、余裕さ。なんだか分からないですが、男の色気みたいなもんがいつも溢れていらっしゃいます。

 

かんちゃん 「もう飲んでるじゃないですか!!おじゃましま~す!」

村岸さん 「お、どうぞどうぞ。」

 

店内ではビアラボグッズも販売

 

西澤 「醸造所見学の前に、とりあえず飲みながらインタビューさせてもらおか。」

かんちゃん 「そうしましょう!!カンパーイ!」

 

 

ビールづくりにいたるまでの道のりは如何に

かんちゃん 「村岸さんが出演されているYouTubeとかインタビュー記事とか結構観てきました。普段会ってお話しているときはすごくフランクなイメージですけど、世に出ている姿は結構”まじめバージョン”の村岸さんですよね。」

村岸さん 「そういう一面もあんのよ。ていうか、そんなにたくさん記事とかあった?」

かんちゃん 「いろいろ読み漁りましたよ。大学卒業後は会計事務所に勤務されていた、とか・・」

村岸さん 「そんなんも観たんや。うぇ~い、調べてるな~。」

西澤 「いけ、神田!ボディーブロー効いてるぞ!」

 

 

かんちゃん 「会計事務所に勤務されたあとはNPO法人を立ち上げたり、雑貨屋不動産も始められたり…と起業ブームもあったそうですが、とにかく行動力がすごいですよね。」

村岸さん 「それだけです。行動力だけ。意外と20代の5年間ぐらいは会計事務所の仕事していたけど、会社のことやいろんな手続きのことをよく知れたし、その経験があったから躊躇なく起業できたと思う。あれは20代でやっていてよかった。」

西澤 「実は僕と村岸さんとの出会いは7年前ぐらい。そのとき僕は『宿をやりたい』、村岸さんは『クラフトビールをつくりたい』ってお互い話していましたよね。村岸さんが、和束町古民家再生に取り組まれていたころです。僕も一緒に行ってお手伝いさせてもらったり…懐かしいっすね~。」

かんちゃん 「お、和束町!ビアラボさんを代表する茶ビール、私も大好きです。もともと和束町には縁があったんですか?」

村岸さん 「ないない。滋賀とかいろんな地域で活動していて、その中でたまたま和束町にも呼ばれて行ったのが始まり。」

かんちゃん 「そもそも、なんで古民家再生の活動をされていたんですか?」

村岸さん 「大学生のころ、下宿先の近くに仲の良い大工さんがいて、その人のところによく遊びに行ってたんよ。僕ももともとDIY好きやったから仕事現場にもついていって作業したり、仕事の空き時間には空き家を直す活動もされていたから、僕はそれをほぼボランティアみたいな形で手伝っていた。大学卒業してからも付き合いは続いていて、あるとき大工さんが引退することになってん。空き家を直す活動もやめるということで、『じゃあそこを僕が引き継ぎます』ということでNPOを立ち上げた。」

 

趣味でビールをつくっていた男

かんちゃん 「村岸さんって飲食やビール業界出身なのかな、というイメージがあったんですけど、調べてみたら全然違うお仕事ばっかりでビックリです。」

村岸さん 「まぁ~、ビールも趣味ではつくってたけどな。」

かんちゃん 「…そんな趣味あります!?」

村岸さん 「友達と集まって飲むときのために年に2,3回仕込む…みたいなことを何年間もやっててん。」

かんちゃん 「えぇ!?意味わかりませんやん。」

村岸さん 「そやろ?(笑) 和束町にいたときに、せっかくお茶の産地に来たしなぁと思って、趣味でつくっていたビールにお茶の葉を入れてみてん。試行錯誤重ねて美味しいものができたし、業者に依頼して製品にしよう、と。600Lとか800Lとか買い取ったものを冷蔵庫に保管しておいて、イベントがあったらそこから持ち出して売る…みたいな感じでやっていてんけど、そのときはもちろん全然儲けもない。でも3年ぐらい続けていたらだんだん認識もされてきて、そろそろ自分で免許とるか、と。それでこのビアラボをオープンしたのが2018年。今で4年半ぐらいになるかな。」

 

 

神田、村岸節を浴びる!!

かんちゃん 「うちの会社(ニシザワステイ)は”観光を軸に京都東山の持続可能なまちづくりを実現していく”という想いで事業展開しているんですが、私自身は”地域との関わり方”もまだ手探り状態で日々勉強中なんです。ビアラボさんは七条エリアにありますが、なにがこの地域のためになるのか…村岸さんはなにか意識していますか?」

村岸さん 「このエリアは自分的には昔からあまり良いイメージがなくて、初めは『ここだけは絶対ないやろ』と思ってた。でもなんとなくこの物件を見にきてみると、高瀬川沿いで人通りも少なくて、少し奥まっていて静かな場所。物件の中を覗いてみたら広さも自分のイメージに合っていて…この街のことを調べてみると、『これからの街やなぁ』とすごく思ったしここに決めてんけど、最近はほんまに街のイメージも変わってきている。自分はたまたまビールを扱っているからいろんなイベントにも出店させてもらいやすいし、地域のいろんな世代の方ともコミュニケーションがとりやすいかな。」

かんちゃん 「たしかに、このエリアは五条楽園も近くて少しディープなイメージ。でも最近は新しいお店も増えてきましたし、村岸さん…先見の明ってやつですね。」

村岸さん 「そうやねん。地域のために…って言うても、自分らが楽しくないとしんどいやん。最近よく言っているのは、『ビールを醸す、人を醸す、そして地域を醸す。』 ただビールをつくっているだけじゃなくて、それをキッカケに人も地域も発酵させて、どんどんおもしろい環境をつくっていく。コミュニティを広げていく。…なんかそんな感じ?」

かんちゃん 「”醸す”!!なんかいい言葉ですね。最近で一番『オレ醸してるなぁ~』って思ったことは?」

村岸さん 「自分がゼロから始めたことが自分の手を離れてからもどこかで続いているとか、キッカケが自分であってもそれぞれの場所で誰かが活躍していたりとか、そういうの見ると『醸してるなぁ』と思うかな。(笑)」

かんちゃん 「私はゼロからイチをつくるのがめちゃくちゃ苦手。仕事でもプライベートでも常にアンテナを張ってキャッチする意識がないとできないと思います。」

村岸さん 「なにかを始めるのは大変やけど、動き出してしまったらそのまま進んでいくやん。自分が今やっている活動の延長線上に未来があると思ったら進んでいける、というか。徹生くんも”醸す”とか”ゼロからイチをつくる”って意味では同じバイブスでやっていると思うけどな。」

西澤 「そうですね。でもやっぱり村岸さんっていい意味で”緩さ”がありますよ。この前も村岸ナイト(SIGHTS KYOTOで開催した村岸さんがゲストのイベント)の打ち合わせを村岸さんと僕と奈月の3人でしたとき、『いつもこんな感じでバチバチ仕事の話してるん?大丈夫?』って心配してくれましたよね。僕らにとってはあれが日常ですけど。(笑)」

村岸さん 「そうそう。めちゃくちゃ喋るやん、と思って。(笑)」

かんちゃん 「村岸さんってすべて感覚的にやっている気がします。逆に徹生さんはご自身の経験を経て緻密に計算された理論で話されるので、同じ経営者でもまた違うタイプだなぁと。」

村岸さん 「ほんまは動く前に説明してあげないとあかんと思うねんけど、僕はそれが苦手なだけ。先に行動してしまうから、あとから理屈をつけていく感じ。あんまりいいことじゃないかもしれへんけどね。スタッフたちは『まぁ村岸さんのことやし~』って理解してくれているから助かってる。」

西澤 「それが村岸さんらしさですよ。僕も本当は感性100%でいきたいんですけどね~。スタッフにしっかり伝わるように…と思うとどうしても理屈っぽくなってしまう。多分村岸さんと話すときは感覚だけでポンポンいけます。(笑) 経営者といっても様々なスタイルの方がいらっしゃいますけど、村岸さんの思う”経営者”とは?」

村岸さん 「僕は緩いイメージがあると思うけど、実はあれやで。・・・ポストが赤いのも、電柱が高いのも、すべて経営者の責任やと思ってるからな。」

かんちゃん 「・・・今なんの話?私が浅いだけ?」

村岸さん 「というぐらい、全部自分の責任やと感じて生きてるよってことや。(笑) 直接自分に関係のないことでも、一周まわって自分のせいなのかもしれない。経営者としていろんな決断や行動をするけど、それぐらいの意識と責任を持ってやっていますよ、ということやね。緩く見えてると思うけど。(笑)」

かんちゃん 「わかりにくいわ!!」

 

 

かんちゃん 「いろんなことに挑戦してきたと思いますけど、『これだけはやばかったストーリー』あります?」

村岸さん 「これは記事にできるような話ちゃうと思うけど…雑貨屋さんをやったところが呪われた物件やってん。そこオープンしてから身体のあらゆるところに不調がでてきて、30歳ぐらいのときにとうとう頭を手術や。」

かんちゃん 「ええええ!?憑りつかれたってことですか?」

村岸さん 「多分そうやな。術後、麻酔がとけて目が覚めたら頭蓋骨はずされてて、頭ふわっふわ。めちゃくちゃ怖いやろ。(笑) そこから半年間その状態で、ラグビーのヘルメットみたいなん被って生活しろって言われたけど、恥ずかしくて家に閉じこもってたわ。もちろん入院中に雑貨屋は閉めたけどな。だからいま頭に人工骨入ってるねん。すごいやろ。」

かんちゃん 「めちゃくちゃとんでもない話じゃないですか!!人工骨入れて、なにか変わったことはありますか?」

村岸さん 「まぁなんか、よくお酒を飲むようになったな。

西澤 「やっぱりこの人、だいぶ変な人やで!!(笑)」

 

ビールは、”醸していく”表現方法のひとつ

かんちゃん 「私はいま24歳なんですけど、若い世代になにかメッセージがあればお願いします!」

村岸さん 「え!ちょっと待ってな。……考えとくわ。」

西澤 「真面目か!!さっきのポストの話のテンションでいってよ!(笑)」

村岸さん 「なんやろ、難しいな。(笑)」

かんちゃん 「じゃあ最後に…これだけ!ビアラボ、そして村岸さんがいま想うことは?」

村岸さん 「うちのブリュワーはビールをつくるのが大好きで、それを”みんなに飲んでもらいたい”が一番のモチベーション。もちろん僕もそれは好きやけど、昔で言うと古民家再生したり、今で言うとビール以外にもどぶろくを作ったり…なんかいろんなことやってるねん。今は表現方法のひとつとしてビールがすごく目立っているけど、実はこれまでの活動もビールがメインではないのよ。多分僕はなにかを作るというか、人と人が繋がってくれたりとか、そこからみんなが動き出したりする様子を見る方が好きやねん。」

かんちゃん 「まさにそれが”人を醸す”ですね…。私もモノより人に興味があるのですごく共感します。」

村岸さん 「おぉ~、一緒かもしれへんな。」

西澤 「『神田が行く!』ならぬ、『神田と村岸が行く!』でこの企画のスペシャル版やりましょうよ!」

 

ビアラボ醸造所に潜入!

 

手づくり感のあるモルトミル(麦芽を粉砕する機械)!!

 

「魔女みたいにこうやって手で混ぜてるねん」

 

ジェイソン!?

 

たったこれだけのタンクで・・!!

 

インタビューのあとには、裏にある醸造所にお邪魔しました。

想像以上にコンパクトなサイズで、「ほんまにこの場所だけでビールつくってはるんですか!?」と私たち3人はただただ驚いていました。そしてこんなに有名になった今でも、趣味でビールをつくっていたときのように手づくり感満載で醸造されているんです。

こんなに小さい醸造所から、いろんな味に挑戦して、追求して、そしてしっかり美味しいビールを連発で生みだしていくビアラボ…恐ろしいです。

 

では、最後にかんちゃんに感想を聞いてみましょう。

 

『私がクラフトビールって美味しい!面白い!と思うキッカケになった京都ビアラボさんに上陸。念願叶ってやっと店内でビールが飲める、、、と言いたいところですがちゃんと「神田が行く!」として仕事をさせていただきました。(そりゃもちろんビールも飲みました)

オーナーである村岸さんとは何度かお会いしてお話する機会もありましたが、こうしてゆっくり座ってお話を伺うのは初めて。

村岸さんはいつもフラットに接してくださる”大人の落ち着いた男性“というイメージがあったのですが、今回お話を伺ってみると良い意味でイメージが変わりました。

ずっとビール業界や飲食業界にいらっしゃったのかと思っていたら、20代の頃は起業ブームだったとおっしゃっていたほど経験豊富な村岸さん。常に面白いモノやコトを探求して、それを追求される姿勢がめちゃくちゃかっこいい。私が男やったら絶対、村岸さんみたいな男になりたい…!!って思うほどです。

特に印象的だったのはやっぱり「人も、ビールも、地域も、醸す…」とおっしゃっていたこと。素敵なドヤ顔いただきました。私も西澤夫妻もその言葉を聞いて「おぉ〜!なんかめっちゃええやん!」とシビれておりましたからね。村岸語録でましたね。私もそういうの言いたい!

そんな村岸さんが、これからどんなふうに醸してくださるのか…個人的にめちゃくちゃ楽しみにしております。

村岸さん、京都ビアラボの皆さん、今回はありがとうございましたー!!!
「神田と村岸が行く!」絶対やりましょうねー!!!』

 

 

■京都ビアラボ -Kyoto Beer Lab-

http://kyotobeerlab.jp/

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