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2022.12.21
よしもと大好き!京都国際映画祭授賞式&実行委員長 中村伊知哉先生と乾杯【神田が行く!】

どうも、奈月です☽

本日は、大好評『神田が行く!』第六回!

 

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『神田が行く!』とは・・
SIGHTS KYOTOのマネージャーかんちゃんが、SIGHTSに関わる京都の方や企業さんを訪れて実際に体験し、お話を伺うことで”理解を深めよう!”という企画です。
SIGHTS KYOTOのバーや物販では、京都の素晴らしい商品を使わせていただいています。ですが!まずはSIGHTSの顔であるかんちゃんが勉強しないことには、お客様にもその魅力をしっかりお伝えできません。。
だから神田は行くんです!どこまででも!
時には京都の外にまで出て行ってしまうかも…?
体験者かんちゃん、ライター奈月、ボイスレコーダー西澤の3名体制でお送りします!

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みなさん、「京都国際映画祭」はご存知でしょうか。

前身となる「京都映画祭」を引き継ぐ形で2014年から「京都国際映画祭」として毎年開催されている映画祭なんですが、実は運営されているのは私が愛してやまない”よしもと”さんなんです。

そう、あの吉本興業さんですよ。

八坂神社のすぐそばにある、よしもとの劇場・よしもと祇園花月をはじめ複数の会場で映画の上映はもちろん、アートお笑いなど様々なライブイベントが見どころのお祭りです。今年は10月15日(土)、16日(日)の2日間にわたり開催されました。

コロナ前には岡崎公園に人気芸人さんがたくさん集まり、贅沢すぎる漫才ライブが繰り広げられておりました。
毎年最前列にもぐり込み必死に楽しませていただいていたのですが、コロナ禍のここ数年はハイブリッド開催となり、今年もお預け…。
「あの企画、また絶対に復活させてほしい!」と心から願う奈月であります…!!

さて、毎年10月が近づくと「今年も映画祭の季節や!」、12月が近づくと「M-1の季節や!」と一年の終わりは、よしもとさん案件で勝手に気持ちが忙しくなっている私。

今年はなんと10月16日(日)に開催された京都国際映画祭の授賞式にご招待いただきまして、かんちゃんと祇園花月へ!

授賞式の観覧後は、京都国際映画祭 実行委員長 中村伊知哉先生がSIGHTS KYOTOにご来店!?

「どうやって仕事を選んでいる?」
「おもろい人ってどんな人?」

かんちゃんの気になる質問をドンドンぶつけていきます!
なにが起こっているのか・・ぜひ最後までお楽しみください♪

 

神田、はじめての祇園花月

 

かんちゃん、実はこの日が祇園花月デビュー

京都観光に来たならほとんどの方が通るであろう、祇園石段下のこの交差点。
八坂神社に向かって左へ進むと、すぐに「よしもと祇園花月」が現れます。

 

今年のテーマは、「A画とAートでAやんか!」

数々の上映やイベントの締めとして、この日は授賞式が開催されるとのことで潜入!

MCは木村祐一さん、佐々木ひろみさん。
挨拶には「えぇ声~!」でおなじみのおかけんたさんや、後にSIGHTSで乾杯することとなる実行委員長の中村伊知哉先生も登壇。

そして…いよいよ授賞者の登壇です。

日本映画界の発展に寄与した映画人を表彰する牧野省三賞には、北大路欣也さん

そして国際的な活躍が期待される俳優を表彰する三船敏郎賞は…竹野内豊さんが授賞!

竹野内さんが登壇した瞬間、会場内の女性全員から「わぁぁぁぁぁ~…」というため息。
あんな小顔の人間、見たことないです。ほんで、ほっそ細い。

そしてマイクで話し始めた瞬間、かんちゃんと目を見合わせて

声…!!

そりゃそう。声はどんだけ小さくてもいい。色気ある低音渋ボイスなんだから。これでこそ、竹野内くん

いや~、北大路さんも竹野内さんも最高にダンディでした。
京都国際映画祭には何度も参加していたのに、こんなに素敵な授賞式が毎年開催されていたとは…恥ずかしながら存じ上げておりませんでした。

私は完全に「お笑い好き」目線で楽しんでいますが、「映画好き」「アート好き」のみなさまもぜひ!来年の開催をお楽しみに♪

 

かんちゃん 「いや~…男前やったなぁ。竹野内くん…」

 

授賞式とクロージングセレモニーの閉幕後、なんと京都国際映画祭 実行委員長の中村伊知哉先生がSIGHTS KYOTOへ!

かんちゃん、『神田が行く!』で突撃インタビューに伺う前には必ずお相手のことを調べあげて当日を迎えるのですが…今回の伊知哉先生というお方は調べれば調べるほど謎の人物だったそう。

「調べたけど、結局なにされている方か余計に分からなくなりました…。」
そう言って、めずらしく少し不安気な表情でスタートです。

 

伊知哉先生って、一体なにもの!?

かんちゃん 「京都国際映画祭、お疲れさまでした!乾杯~!!…こんな感じで飲みながらインタビューさせていただきますが、よろしくお願いします。(笑)」

伊知哉先生 「いいですよ!なんでも聞いてください。」

かんちゃん 「まず始めに伺いたいのは、『伊知哉先生って一体なにものなんだ!?』ってことです。吉本興業の社外取締役であり、京都国際映画祭の実行委員長を務められている、ということで今回このようにお話する機会をいただいたのですが…他にもいろんな役職や肩書きがありますよね。京都大学在学中にはロックバンド『少年ナイフ』のディレクターをされていた…という情報から、現在はiU(情報経営イノベーション専門職大学)の学長であったり、○○協会の理事長であったり…調べれば調べるほど謎なんですよ。」

伊知哉先生 「それで言うと、あえて”何をしている人か分からへん”ようにしているかな。”ものすごく忙しそうにしている人”に見せかけるのは得意です。」

かんちゃん 「そういう作戦だとしたら、大成功ですよ!今に始まったことでなく昔からいろんな企業や組織に入られていますが、その役を受ける・選ぶ基準は何なんでしょう?」

伊知哉先生 「あぁ、それはもう『おもしろいかどうか』だけやね。昔は名目だけで受けていたものもあったけど、今は本当におもしろいかどうかだけで決めています。」

かんちゃん 「『おもしろい』で言うと吉本興業さんは絶対ですね。昔からお笑いはお好きだったんですか?」

伊知哉先生 「そりゃ京都出身の関西人ですからね。小学校のときに『吉本に入りたい』と書いたぐらいです。特に新喜劇は関西の小学生の憧れでしょう。と言いつつ大学卒業後は役所へ入ったから(郵政省に入省)、『あんた結局、吉本行かへんかったな!』ってオカンに言われたのをよく覚えています。」

かんちゃん 「お母さん面白い。(笑) その後、仕事という形で吉本さんと関わることになるんですね。」

伊知哉先生 「30年ぐらい前、役所でコンテンツ委員会を立ち上げることになったときに『吉本興業を委員会に入れてください!』と僕一人でかなり上層部を説得したんですよ。その当時は衛星放送が始まって、DVDも出てくる頃。デジタル時代に入っていくときに、吉本はメディア関連の様々なことにすでに取り組んでいましたから。普通に考えると委員会は映画会社、テレビ局、レコード会社の社長…というメンバーになりそうだったので、『絶対に吉本を入れないと!』と思ったんです。」

かんちゃん 「そこで吉本さんが繋がってくるんですね!」

伊知哉先生 「そうなんですよ。委員会に入った木村政雄さん(当時の吉本 東京事務所 所長)がお忙しくて、代理で何度かやってきたのが大﨑さん(現・吉本興業ホールディングス代表取締役会長)。その頃はお互いもちろん若くてぺえぺえでしたけどね。その何十年か後に次は内閣官房の知財本部(知的財産戦略推進本部)でコンテンツ委員会の座長をやりまして、そこでまた『吉本を入れよう!』と言ったんです。(笑) そのときの吉本は世界展開やインターネット界にも出ていくぞ、という時期でした。そうしたら、そのときには大﨑さんが偉くならはって社長として出てきた。それが何十年振りの再会です。」

かんちゃん 「そこから伊知哉先生が吉本興業の社外取締役になる、という話に?」

伊知哉先生 「そうそう。僕が京都出身ということもあって、『大﨑社長:京都国際映画祭やる?』『伊知哉先生:ヒマやし、なんでもやりますよ!』『大﨑社長:じゃあ役員になる?』みたいな。そのとき飲み屋で僕はベロベロだったんですけど、次ミーティング行ったらホンマに社外取締役になったんです。『あれホンマの話やったんかい!』ってなりました。」

かんちゃん 「伊知哉先生のそのフラットで、良い意味の緩さみたいな雰囲気が独特で好きです。(笑)」

 

伊知哉先生的”おもしろい人”の定義

 

かんちゃん 「うちの代表、西澤夫妻はめちゃくちゃお笑い好きなんです。会社のホームページにも『世のため人のためでおもしろく』を理念に掲げるぐらい。お二人からは常々、”人としてのおもしろさ”みたいなことの重要性を聞かされているんですが…伊知哉先生の中で『おもしろい人』の定義ってありますか?」

伊知哉先生 「『ないものをつくりだしている人』かな。それが唯一の基準かもしれへんね。そういう人のことをすごく尊敬しています。」

かんちゃん 「有形・無形に関わらずなにかを生み出す人、というイメージですか?」

伊知哉先生 「そうそう。明後日10月18日に祇園花月で僕の推し芸人を集めた寄席(京都国際映画祭後夜祭~きょうの寄席~iU学長くん推し)をやるんやけど、そこに選んだ芸人もまさにそういう人たち。」

奈月 「私も好きな『金属バット』や『マユリカ』も出演するんですよね…実は明後日、幼稚園児2人連れて家族で行かせてもらいます!」

 

 

かんちゃん 「奈月さん、好きですねぇ!!」

奈月 「私はただただ吉本さんのファンなので…(笑) すみません、個人的な質問なんですけど伊知哉先生ってM-1は現場で観てはるんですか?」

伊知哉先生 「M-1は準決勝も決勝も現場で観ているけど、楽屋とか廊下の空気がすんごいねん…。もちろん親しい芸人もいるから気が気でないし、気持ちがしんどいから現場で観るのはもうやめたいんやけどね。(笑) 社内の人間はみんな同じような気持ちですよ。2001年に始まった当初は関西芸人が多かったけど近年は関東の芸人も増えてきたし、番組としても国民的なものになってきましたよね。素晴らしいことやなと思っています。」

奈月 「準決勝から決勝に上がるコンビの予想はされるんですか?私も勝手に予想しては結果と違うことも多くて、『え~なんで!?』と納得できないときもあるんですけど…」

伊知哉先生 「僕も勝手に点数つけて予想するけど、まぁ~結果と合わへん!僕も単なるお笑いファンですよ。(笑)」

 

お笑いとパンクロック

かんちゃん 「普段からお笑いはよく観られるんですね。」

伊知哉先生 「そうやね。お笑いを観ているか、音楽を聴いているか…」

かんちゃん 「音楽で言うと、京都大学在学中にロックバンド『少年ナイフ』のディレクターをされていたとのことですが…?」

伊知哉先生 「そうそう。1981年結成で、そのときは女の子3人が変な歌を歌っているコミックバンドみたいな。僕が彼女たちに言っていたのは『ライブは全部オリジナル曲でする!』ということと、『練習はするな!』ということ。ライブで演奏して、途中で失敗したら『ごめんなさ~い』と言うんです。果たして1回のライブで何曲披露できるのか!みたいなことをやっていましたね。」

かんちゃん 「めちゃめちゃお笑いやってる!!(笑)」

伊知哉先生 「それがなんでか知らんけど、インディーズでリリースしたレコードがアメリカとイギリスで売れたんですよ。それをきっかけに世界的有名バンドのニルヴァーナから世界ツアーのパートナーにしたいと言われて一緒にツアー回ったり…」

かんちゃん 「ええ!?でも『練習するな』と言われていたということは、演奏はそんなにお上手では…?」

伊知哉先生 「演奏は上手くなかったですよ。超絶上手いギターとか重層な曲ではなくて、3コード大阪弁まじりの英語女子3人がバチっと歌っている。そもそも音楽って『誰でも参加して好きに表現する』、こういうもんじゃなかった?という姿勢が欧米で受けたんやと思います。自分たちはこのスタイルしかできない、でもこれぞパンクロックという感じ。後々『どうやって少年ナイフのプロデュースをしたんですか?』とよく聞かれたけど、やりたいことをやっていただけなので答えられなかったです。(笑)」

かんちゃん 「戦略ではなくて、好きなように表現していた結果なんですね!」

伊知哉先生 「15年間、日本政府でデジタル政策に携わった後はアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)にいたのですが、そこで『日本政府ではこんな法律つくりました』『こんなプロジェクトに関わりました』と言っても何も伝わらなかったんです。なのに、『その前に少年ナイフのディレクターやっていました』と言ったらスタンディングオベーションですよ。」

かんちゃん 「えぇ!すごい!(笑) 少年ナイフは今も活動されているんですよね。お会いしてみたいなぁ~。」

伊知哉先生 「もう還暦ですけど、今でもヨーロッパツアーとかやっていますよ。」

奈月 「かっこいいですね~!実は私も学生時代はバンドをやっていて、パンクロックも大好きなんです。私は死ぬまでお笑いパンクロックの2本立てでいいと思っています。」

伊知哉先生 「僕もお笑いとパンクロックが大好き。2001年からのM-1繰り返し観てますよ。」

奈月 「分かります。」

かんちゃん 「どんな共感やねん!!これ以上、お笑いマニアのお二人にはついていけないです。。(笑)」

 

飲みながら話すこと数時間?!
さてさて、かんちゃんは伊知哉先生の正体が分かったのでしょうか?

最後にかんちゃんに感想を聞いてみましょう。

 

『結果的に言いますと、伊知哉先生の正体はわかりませんでした。(笑)

ただ一つ確信したことは、伊知哉先生の行動力は半端じゃないってこと。
直感で「ええやん!おもしろい!」と思ったことはとりやえずやってみる。それが形になっている。

SIGTHSで働き始めて、ゼロからイチを作り出す難しさを感じている私にとって、伊知哉先生のお話はめちゃくちゃ刺激になりました。

心地のいい京都弁で柔らかい雰囲気をお持ちの伊知哉先生ですが、目の奥はすごくギラギラしているというか、常に「おもしろいもんないかなぁ~」とセンサーを張り巡らされている感じがしました。

うちの会社で働いていると“おもしろい”というワードがめちゃくちゃ出てくるのですが、数々のおもしろい人を見てきた伊知哉先生から聞くおもしろい人の定義は説得力が違いましたね。私もおもしろい人になりたいな、、、(笑)

それにしても竹野内さんかっこよかったなぁ。。。

伊知哉先生、関係者の皆さま、今回は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました!』

 

■京都国際映画祭
https://kiff.kyoto.jp/

■よしもと祇園花月
https://gion.yoshimoto.co.jp/

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