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前編では、創業からコロナ禍での営業、今に至るまでの想い、現在の課題について深堀りしました!後編では、この先に控えている「SIGHTS HOTEL」構想や今後の展望やビジョンについてお話を伺いました。

もっと“偶発的な出会い”を生み出し、変革していく

今後、考えている展望やビジョンについて教えてもらえますか?

徹生さん:SIGHTS KYOTOで出会った人同士でイノベーションが生まれ、当事者からも感謝されて、少しでも世の中を良くする流れが作れたら良いなと思っていますSIGHTS KYOTOで生まれたプロジェクトはいくつもありますが、まだまだ事例も多くないので、もっと大企業やグローバル企業などを巻き込んで大きなうねりを作り出していきたいですね。

具体的な方法としては2つ考えていて、1つがイベントです。テーマに沿った誰でも参加できるイベントからクローズド(招待制)のイベントまで用意する。

もう1つが研修です。我々が提供している京都人と対談できる旅行商品「1 / KYOTO」のようなエグゼクティブを対象とした宿泊型の体験研修を用意するのも面白いかなと。また、大学と提携して、学生さん向けに「人間力を高める」研修合宿をすることも考えています。

奈月さん:どういうことを仕掛けたら次のステージに進めるかは、常に考えていますね。SIGHTS KYOTOで懇親会を開催するのは、すでに2年目で実施しているので、「それだけだと広がらへんな」と。もっと新しい視点が必要ですね。

徹生さん:奈月が言ったように、今ある視点から点を打ち続けてても地図は広がらない気がしてて。必死にロードマップを描くよりも「バーン!って外から違った視点が入ってきて地図が広がった!」みたいな方がニシザワステイらしさがありますね。

奈月さん:最近、アメリカ人の会員さんがSIGHTS KYOTOで会社登記してくれたんですよ。うちでは初の外国人メンバーになります。

先日も常連さんたちが1Fで打ち合わせしているときに、この人が「Hi!」みたいな感じでカウンターに来はったんです。そこで偶然交流することで、「そういう見方や考え方もあるのか」と、きっと気づかされると思うんですよね。そういう瞬間を、もっとSIGHTS KYOTOで作っていきたい。

まさに、学び・気づきですね。

奈月さん:ニシザワステイは観光・旅行の会社やから、偶発的な出会いを大切にしています。大手企業やグローバル企業の人が頻繁にSIGHTS KYOTOに出入りするだけでなく、外国人のメンバーが1人加わるだけでも、がらりと雰囲気が変わると思うんです。

徹生さん:とにかく新しい人を入れていきたいんですよね。会員さんや常連さんを大切にするのと同じくらいに、どんどん外の人を呼び込みたい。

 

もう、すでに始まっている?2030年に開業の「SIGHTS HOTEL」とは?

さらに先のビジョンや展望についても教えてもらえますか?なんでも、SIGHTS HOTEL構想があるとか、ないとか……!

徹生さん:そうですね!2030年にSIGHTS HOTELを開業するのがここ5〜6年の展望になるかな。今SIGHTS KYOTOで作り上げている思想や価値観をそのまま持っていこうと思っています。

今の活動が、そのままSIGHTS HOTELの構想や実現につながっているんですね。

徹生さん:そうですね。SIGHTSに関わってくれる人を呼びたいのは、その人がハブとなって、さらに多様な関わりが生まれると考えているからです。

やはり僕らとしては、質の高い「ラグジュアリー」なホテルを目指したい。ラグジュアリーといっても、豪華絢爛・部屋が広い・高価格ではなく「価値の変換」という“ニューラグジュアリー”をこのホテルで実現させたいんです。

少しずつ大切にしたい思想や価値観はみえてきましたが、もっと突き詰める必要があると思ってて。そこで重要になるのが外からの新しい視点です。

なるほど……!ホテルを「ハード」からではなくて「ソフト」から作るんですね。

徹生さん:ハードができた時点で、すでにソフトが完成している。具体的なイメージでいうと、すでにSIGHTS HOTELに共感して一緒に作ったと思ってくれている方たちが「京都にやばいホテルあるからおいでよ!」とクチコミで宣伝して、「このホテルめっちゃおもろい!人集まるわ!」と、融資する立場の金融機関の人もイメージできる状態ですね。

奈月さん:ニューラグジュアリーの概念をこの5〜6年で確立させて、2030年のホテル開業時に箱(ハード)を被せる感じですね。 何年もかけてみんなで「どんなホテルが良いんだろう?」と議論して概念を作っていく。地元の人にも外の人にもオープンなホテルにするためには、それが必要なんです。

 

「ハード」からホテルを建設するスタンダードを覆したい。「ソフト」から作る新しいホテルの形

建設予定地はすでに決まっているんですか?

徹生さん:京都で建てること以外は決まっていないですね。やはり京都は本質を得られる街であり原点なので。

奈月さん:やっぱりこの東山でホテルを開業したい思いは強いかな。

徹生さん:そうですね。京都・東山で開業したいですね。僕らが表現したい概念にマッチする場所が東山なのではないかという仮説があります。ただ、概念がまだ固まっていないので、変わる可能性も十分にあります。概念が完成したあとに「これに合う場所ないかな?」という呼びかけもできるかなと。

奈月さん:そこまで、概念の共有が進めば「ほな、ここの土地使ってよ」という人や団体も出てくるんじゃないかな。「空き地ができたからホテル建てます」「ホテルができたから、そこに色々なコンテンツを詰め込む」のではなくて、ソフトが完成された状態で「じゃ、ここでやろうよ」と、みんながホテルを作りたがっている状況が理想ですね。

徹生さん:「みんながその概念を見たくなっている」が1番適切な表現かもしれません。徹底的にソフトから作り込むのが僕らがやりたいことであり、いわばこれはハードからホテルを建設するのが通例になっていることへのアンチテーゼでもあります。

奈月さん:我々2人とも、斜めから世の中を見るところがあるんですよね。「ほんまにおもろいと思ってやってんの?」や「ええことやってます、みたいな感じでやってるけど、何をしてんの?」など、そういうところに引っかかるというか。社会に良い事をしている、というのが先行している企業や組織とは一線を画したい。

徹生さん:アンチテーゼ精神や批判精神を大切にしているけど、我を貫くだけではただのわがままになってしまうからそれは良くない。そこはしっかりと世の中や周りとの調和も大切にします。そもそも世の中に対して良いことをするのは当たり前だと思ってて。そこで満足していない、という感じですね。

最後に、SIGHTS KYOTOに来たことがない人に向けてメッセージをお願いします!

奈月さん:とりあえず京都に来たらSIGHTS KYOTOを覗きにきてください!そしてこの空間に身をおいてどう思うか、どう感じるかを教えてほしいです。それで自分たちもブラッシュアップしていきたい。

徹生さん:さっき話したアメリカの会員さんは、たまたまSIGHTS KYOTOの近くを通りかかり、外観をみて雰囲気が良さそうと思って、内覧せずにオンラインで入会したんですよ(笑)。

奈月さん:その日はビジネス系のイベントを開催していたんですよ。ビジネスパーソンが名刺交換しながら楽しく交流しているのをみて、その瞬間に自分もここでビジネス系のパーティーを開催できるのではと思ったみたいです。やっと次の日に中に入って「wow!最高な雰囲気だ!」と言っていました(笑)。

徹生さん:SIGHTS KYOTOは言葉で感じるものやなくて、場で感じるもの。結局来てみないとわからんものは多いんじゃないかなと。そこで何を感じられるか、縁や偶発性も含めて楽しんでもらえたら。check it outですね!

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