どうも、奈月です☽
本日は、大好評『神田が行く!』第二回!
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『神田が行く!』とは・・
SIGHTS KYOTOのマネージャーかんちゃんが、SIGHTSに関わる京都の方や企業さんを訪れて実際に体験し、お話を伺うことで”理解を深めよう!”という企画です。
SIGHTS KYOTOのバーや物販では、京都の素晴らしい商品を使わせていただいています。ですが!まずはSIGHTSの顔であるかんちゃんが勉強しないことには、お客様にもその魅力をしっかりお伝えできません。。
だから神田は行くんです!どこまででも!
時には京都の外にまで出て行ってしまうかも…?
体験者かんちゃん、ライター奈月、カメラマン西澤の3名体制でお送りします!
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第一回は宇治の窯元・朝日焼さんの陶芸体験にお邪魔したかんちゃん。
第二回になる今回は、SIGHTS KYOTOの玄関を入るとふわっと香るあの匂い・・香老舗 松栄堂さんにお邪魔してきました!
松栄堂さんの創業はさかのぼること300年・・香づくり一筋で現在の12代目に至ります。
皆さんは普段の生活の中で”お香”は使われますでしょうか。
私たちは宿も運営しているのですが、お客様をお出迎えする際には必ずお香を焚いてお待ちしております。
玄関以外にも、例えばタンスの中やクローゼットの中にもこっそりと忍ばせています。
SIGHTS KYOTOでは玄関で焚いているお香の他、匂い袋も販売させていただいているのですがこれがお土産にも大人気♪
今回の『神田が行く!』では、まずは松栄堂京都本店に隣接する「薫習館」で香りの世界を体験!
そのあとは、なんと松栄堂 専務取締役の畑元章さんに取材をさせていただきました!
神田ならではの角度で切り込んでいくスタイルの、この企画。
今回、かんちゃんは畑さんからどんな名言を引き出したのでしょうか。
最後までご覧ください♪
神田、香りの世界へ!
さぁ、かんちゃんが薫習館に到着しました。
「薫習館」とは・・2018年、香老舗 松栄堂が京都本店の隣にオープンした、日本の香り文化の情報発信拠点。
まずはここで、企画事業部の富樫さんと待ち合わせです。
かんちゃん 「こんにちは!本日はよろしくお願いします。」
富樫さん 「こちらこそよろしくお願いします。」
かんちゃん 「こちらの薫習館はどういった目的でオープンされたんですか?」
富樫さん 「松栄堂京都本店に隣接するこの建物を使用されていた企業が移転されることとなり、弊社が取得させていただくこととなりました。社内でこの建物の活用方法を検討した結果、より多くの方に香りの魅力に触れていただけるスペースをつくろう、ということで建物をリニューアルし、2018年にオープンしました。1階は香りにまつわる様々な展示を行っており、2階から上は企画展を開催している展示室や弊社オフィスなどがあります。」
かんちゃん 「たしかに今日も20代前半までの若い女性が多いですね!入りやすいですし、施設内のデザインも可愛らしくて”老舗のお香屋さん”からは想像できない。」
神田、香りを嗅ぐ!
富樫さん 「入口入って右側は、”香りのさんぽ”というスペースです。こちらの”かおりBOX”という白い箱に頭から入っていただくと、鼻だけで匂うよりももっと立体的に香りを感じていただけます。箱は3つあって、それぞれまったく違う種類の香りなんです。よかったら入ってみてください。」
かんちゃん 「入ってみます!え、これで合ってます?」
かんちゃん 「うわ、うわ!すごい!…あ~いい匂いする!」
富樫さん 「ここから見ると、頭だけが箱の中に入って箱から下は体…というちょっと不思議な写真が撮れるんですよ。SNSでもよくこの写真が投稿されていて、それを見た若い方が体験しに来られますね。とくに、10代や20代の女性が多くご来場いただいています。」
せっかくなので3人で入ってみました。
走ってみました。
富樫さん 「続いてこちらは、”香りの柱”です。ポンプを押すと、ラッパみたいな形のところから匂いがでてきます。原料そのものの匂いが嗅げるんですよ。」
かんちゃん 「よし、さっそく匂ってみます!」
かんちゃん 「…う!!ケモノ!!…獣が入ってますよ!」
富樫さん 「柱の中を通って出てくるのでだいぶんマイルドにはなっていますけどね。(笑) これは”麝香 -ジャコウ-”です。ジャコウジカの雄の腹部にある香嚢(こうのう)ですが、現物を常設で見られ、その香りを体感できる施設は少ないのではと思います。現在ではジャコウジカが絶滅のおそれのある野生動物としてワシントン条約により保護され、商取引は禁止されているので、商品として香りの原料で使われることはありません。」
かんちゃん 「香りは職人さんたちによる熟練の技で調合されていると思うんですけど、香りのレシピみたいなものはあるんですか?」
富樫さん 「レシピはありますが、非常に重要な情報でもあるため、社内でもオープンにされていません。調合師など限られたスタッフのみが把握しているものです。」
かんちゃん 「ケンタッキーみたい!」
富樫さん 「同じ原料でも、産地とか採れた年によって違うんですよ。化学合成したものであればまったく同じ香りにできますが、天然の原料を使っている以上、多少は出てくるブレをいかになくしていくか。そこは、調合師の腕の見せ所です。」
富樫さん 「あと最近ガチャガチャを設置したんですよ。4種類の香り、生地はランダムで1回500円。これもご好評いただいています。」
かんちゃん 「可愛い!小さいサイズの匂い袋、ちょっとカバンに入れておくのもいいですよね。これは女子は欲しくなるな~」
かんちゃん 「このミニチュアはなんですか?」
富樫さん 「これは江戸時代から昭和初期までのお線香の製造工程を、できる限り詳細に再現しているんです。」
かんちゃん 「あ~なるほど!めちゃくちゃ細かいですね!」
富樫さん 「かなり細部までこだわって作っています。(笑) お線香の製造方法は、江戸時代に大陸から伝わりました。本社2階にある香房では、一部機械を取り入れていますが、できる限り昔ながらの方法でお線香を製造しています。たとえば”長さを揃えてカットする”とか、”乾燥させたお線香を束ねて包む”といった工程は昔と同じように今も手作業で行っています。」
薫習館で”香り”についての体験、そしてお勉強させてもらったかんちゃん。
このあと、上階にある松栄堂オフィスや社員食堂なども案内していただきました。
老舗企業からはイメージできないほど、モダンでオープンな空間。
「松栄堂さんってこんな感じなん?!」と驚きながら館内を歩かせていただきました。
そして、かんちゃんは5階の『KARANI HALL』へ向かいました。
かんちゃん 「こちらのお部屋で専務にインタビューさせてもらいます!!あ~ドキドキする!」
緊張しているようにはまったく見えませんが、かなりドキドキだったそうです。
「老舗のお香屋さんなのに、新しいことに取り組んだり、社内からもオープンな雰囲気が感じられたりする理由」とは・・
次回!かんちゃんが、この理由に迫ります!!
すみません。思ったより長くなりそうなので、専務の登場は次回へ続く!とさせてもらいます。
お楽しみに♪
■薫習館(くんじゅうかん)
[…] 京都で香りの体験!香老舗松栄堂・薫習館【神田が行く!】 […]